2014年03月10日

ゼロエミッション型無電解ニッケルめっき液リサイクル装置・方法の特許許諾
弊社は、水処理関係装置メーカーの清和工業(大阪市大正区)と連携し、無電解Niめっき液リサイクル装置を開発しました。
無電解Niめっきの殆どは、次亜りん酸塩を用いて金属を化学的に還元しており、ニッケルの供給源となる硫酸Niに由来する硫酸イオンや、還元剤の次亜りん酸が酸化することにより生成する亜りん酸イオンがめっき浴中に蓄積します。これらの成分濃度が増大することにより使用不可能となっためっき浴は廃棄せざるをえません。とりわけ精密機器部品では高品質を求められ浴の更新が更に短くなる事で、廃液処理コスト及び環境負荷の高さが問題となっています。
当装置のシステムではニッケル供給源に次亜りん酸Niを用いており、硫酸イオンの蓄積がありません。また亜りん酸イオンは簡単な操作でカルシウム塩の沈殿として選択的な分離が可能であり、廃液の発生がなく、分離した亜りん酸カルシウムをりん資源として再利用することを目的とする、まったく新しい発想のシステムです。